若い世代を中心に少しずつお酒が飲まれなくなってきているけれど、どうにか酒蔵を残し美味しい日本酒を次世代に伝えるために何かできないかと悩んでいる人はいませんか?
この記事では酒蔵におけるインスタの活用方法から運用の成功事例まで詳しく解説します。
酒蔵を擁する酒類業界の現状
画像出典:「酒レポート 令和4年3月」
2022年に国税庁が発表した「酒のしおり」内の「酒レポート」では、酒類製造者の事業所から出荷されたお酒の数量である課税移出数量を調査しました。
清酒の総課税移出数量が年々減少していく中、純米酒及び純米吟醸酒は2010年に8.1万klだったのが2020年には約20%増加して9.8万klに増加したのです。
一方2023年に日本酒造組合連合会が発表した「日本酒需要動向調査」において、サスティナブルとオーガニック製法についてたずねた所、環境に配慮したサスティナブル活動をしている酒蔵の日本酒を購入したいと回答した人がZ世代で79.3%でした。
またオーガニック製法で作られた日本酒を購入したいと回答した人がZ世代で70.9%だったのです。
これらのことから若い世代に日本酒をもっと飲んでもらうためには、醸造用アルコールを添加していない純米酒に酒蔵が環境活動やオーガニックといった付加価値をつけて販売し、Z世代が多く利用しているインスタでもPRするのが大切だと言えるでしょう。
参考:国税庁「酒のしおり」
酒蔵におけるインスタ運用の成功事例
酒蔵におけるインスタ運用の成功事例を3つ、ご紹介します。
福光屋【公式】加賀鳶(日本酒の酒蔵)
1625年創業の金沢にある老舗の酒蔵、福光屋の公式インスタアカウントは2024年3月現在、フォロワーが9,050人の人気アカウントです。
ハイライトでは看板商品でアカウント名にも入っている加賀鳶の宣伝だけではなく、日本酒講座・調味料の紹介・酒蔵見学の案内など幅広い発信を行っているのが特徴的です。
また投稿やリールは酒米・麹・杉玉など毎回酒蔵に関わる1つのものに焦点を当てた画像や動画が用いられ、シンプルで老舗らしい統一感のあるものに仕上がっています。
こうした運用は口コミの多さにもつながっており、2024年3月現在酒蔵の名前である「#福光屋」をつけた投稿が3.2万件、代表銘柄の「#加賀鳶」が2.3万件、「#福政宗」が6310件、「#瑞秀」が233件とフォロワー以外の人もたくさん口コミを投稿しているのがわかります。
認知度アップを目的としてインスタ運用をするなら、ぜひ参考にしたい好事例と言えるでしょう。
参考:Instagram「福光屋【公式】加賀鳶(日本酒の酒蔵)」
土田酒造【菌と共に楽しく造る無添加日本酒造】
群馬県の酒蔵土田酒造のインスタアカウントは2024年3月現在、フォロワー数が9,871人の人気アカウントです。
前の項目でもご紹介した通り、Z世代はオーガニック製法で作られた日本酒を購入したい意向が強いですが、土田酒造ではアカウント名に「無添加」を入れZ世代に刺さるよう配慮がされています。
プロフィールに取扱店へのリンク、ハイライトに商品情報、通販情報、売店情報などを配置し、タイムパフォーマンスを重視し情報収集よりすぐに購入したいと考えるZ世代の顕在顧客のニーズに応える作りになっていると言えるでしょう。
また投稿では定期的に土田酒造が日本酒好きな人に聞きたいことを投げかけ、コメントに質問への回答を自由に書いてもらうことでアンケート調査とフォロワーとのコミュニケーションを両方行っているのは、エンゲージメントを高め潜在顧客を増やす良い取り組みだと言えるでしょう。
酒蔵におけるインスタ運用で顕在顧客と潜在顧客両方にアピールしたい人は、一度目を通しておきたいおすすめのアカウントです。
参考:Instagram「土田酒造【菌と共に楽しく造る無添加日本酒造】
DASSAI獺祭(旭酒造株式会社)
DASSAI獺祭(旭酒造株式会社)は2024年3月現在、フォロワー数2.2万人の人気アカウントです。
リール動画の再生数が徐々に伸びてきており、最新の内容は山口獺祭の会、東京獺祭の会などの開催告知や山田錦プロジェクト2023表彰式の様子でしたが、いずれも再生数は1万回を超えています。
また「獺祭を作る匠たち」という投稿シリーズでは、あえて白黒画像を使うことで若い従業員を印象的にアピールしています。
獺祭という日本酒を醸す人、販売する人、呑む人の関わり全体を印象的な物語として見せ、たくさんのユーザーの心を動かしているのがこのアカウントの大きな特徴です。
酒蔵におけるインスタ運用の中でも、「人」に焦点を当てて成功した好事例だと言えるでしょう。
参考:Instagram「DASSAI獺祭(旭酒造株式会社)」
株式会社ニューオーダーは若い世代に日本酒の旨さを伝えるインスタ運用をサポートします
株式会社ニューオーダーのインスタ運用は、まずはお客様のお話をじっくりとヒアリングすることから始まります。
前の項目でもお伝えした通り、同じ酒蔵のインスタ運用と言っても目的や見せ方は千差万別で、その日本酒と蔵に合った運用の「正解」をお話の中から導き出す必要があるためです。
酒蔵とこれから日本酒を飲むであろう若い世代を、インスタというツールでより良い形で結びつけるために、株式会社ニューオーダーにもお手伝いさせてもらえませんか。
Instagram運用代行 – 株式会社ニューオーダー (neworder.co.jp)
まとめ
酒蔵におけるインスタ運用は、清酒の総課税移出数量が年々減少していく中若い世代に日本酒を知ってもらい、購入につなげるのに有効な手段だと言えるでしょう。
この記事も参考にして、ぜひ自分の蔵らしいインスタ運用に取り組んでみてください。
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