InstagramにARフィルターの機能がついて以来、自分では楽しく使っているけれど自社のアカウント運用にもどうにか活かせないか悩んでいる人はいませんか?
この記事では、InstagramのARフィルターとは何かから企業での活用事例まで詳しくご紹介します。
InstagramのARフィルターとは?
InstagramのARフィルターは正式名称を「Meta Spark」と言い、2019年8月14日からサービス提供が開始されました。
ARでは実在する風景に対してバーチャルの視覚情報を重ねるので人の目を惹くより豊かな表現ができますが、「Meta Spark」を使えば誰でも独自のARフィルターを開発して利用できるだけではなく、それをInstagramで公開して使ってもらうこともできるのです。
Instagramを運営するMeta社の日本法人であるFacebook Japanは、2022年9月9日にARエフェクト作成ツールの「Meta Spark Studio(当時の名称はSpark AR Studio)」を無料で学習できるオンラインプログラムを公開しました。
日本市場でのメタバースの実現に向けて、XR人材(VR、AR、MRの技術を駆使してコンテンツ制作に取り組む人材)の育成に力を入れ、ARフィルターがあっても使えないという状況を打破するのが目的だとされています。
参考:Meta「Instagram、クリエイターがARカメラエフェクトを作成できる『Spark AR』プラットフォームを提供開始」
InstagramにおけるAR技術が注目される背景
InstagramにおけるAR技術が注目される背景には、どのようなことがあるのでしょうか。
2023年2月に株式会社富士キメラ総研が発表した「AR/VR関連市場の将来展望2023」においてAR表示機器の世界市場は2022年度見込で3,961億円となり、2030年には4兆5,443億円に拡大すると予想されました。
一方Meta社ではキャンペーン戦略にARを用いた広告を加えることの価値を把握するため、10社の広告主と協力して調査をした結果、次のようなことがわかったのです。
- 通常の広告とAR広告を組み合わせたキャンペーンではブランドリフト(Web広告やSNSで商品やサービスに接触したユーザーがそうでないユーザーと比較してどのくらい興味や意欲がわいたかを示す指標)が3倍に増えた
- ARエフェクトを取り入れたキャンペーンではコストが59%減った
これらのことからAR市場の拡大とともに、InstagramのAR技術を企業が活用するとさまざまな好ましい結果を生みだすことが予想されます。
参考:株式会社富士キメラ総研「プレスリリース『AR/VR関連市場の将来展望 2023』まとまる(2023/2/3発表 第23012号)」
InstagramのARフィルターの企業における活用事例
InstagramのARフィルターを企業において活用した好事例を3つご紹介します。
expo2025japan
大阪・関西万博の公式アカウントでは、大阪・関西万博開幕500日前を記念して、Instagramのリールやストーリーズでミャクミャクと一緒に動画や写真が撮れる大阪・関西万博公式ARフィルタ「EXPO2025ミャクミャクフィルター」を公開しました。
「くるぞ、万博」のキャッチコピーとともに公式キャラクターのミャクミャクが表示されるデザインとなっており、公式アカウントでの他の発信とともに、大阪・関西万博への期待感をさらに高めています。
ケンタッキー・フライド・チキン
ケンタッキー・フライド・チキンのInstagram公式アカウントでは、ハイライトに創業者カーネル・サンダース氏のキャラクターがあしらわれた「ARカメラ」が固定されており、ユーザーにARフィルターの体験をしてもらうことで、通常時の4倍もフォロワー数が増加しました。
ケンタッキー・フライド・チキンは認知拡大を目的としてARフィルターの宣伝を3パターンのストーリーズ広告で行い、広告の最後の画面から直接ARフィルターの画面に移れるようにしたのです。
ケンタッキー・フライド・チキンではARフィルターをユーザーと企業との新しいコミュニケーションの形を生むツールと捉え、今後も活用していきたいと考えています。
キットカットジャパン
キットカットジャパンでは、「FOR U」「Thx!」「I♥U」の3つのメッセージが刻まれたバレンタイン向け商品「キットカットハートフルベアー」を2024年1月15日から期間・数量限定で販売開始しました。
これに先がけてキットカットジャパンのInstagram公式アカウントでは、限定で「#キットカットハートフルベアー ARフィルター」を配布したのです。
他にもキャンペーンとしてハートフルベアーフォトコンテストをInstagramとXで同時開催したことにより、2023年は2週間で完売した商品ですが、2024年も1月末時点で売り切れが続出しています。
参考:Instagram「KITKAT Japan official」
株式会社ニューオーダーではARフィルターのようなトレンドを取り入れたInstagram運用をご提案しています
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まとめ
InstagramのARフィルターは正式名称を「Meta Spark」と言いサービス開始以来企業のキャンペーンでの活用やAR広告といった形で少しずつ活用の場が広まっています。
この記事も参考にして、ぜひInstagramのAR技術に対して理解を深め、自社の商品やサービスの訴求に使ってみてください。
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