YouTube運用を頑張っている人なら既にご存知の方もいるかと思います。
2022年4月からYouTubeアナリティクスに「リサーチ」というタブが出来ました。
YouTubeアナリティクスの『リサーチタブ』は、YouTubeのユーザーやチャンネルの視聴者が何を検索しているのかが分かる機能で、ユーザーや視聴者の興味関心を知るのに大いに役立つので、ぜひとも活用したい機能の一つです。
残念ながら、現在リサーチタブが有効に活用できるのはアメリカ・カナダ、オーストラリア、イギリス、インドの5カ国に限られています。いわゆる英語圏ですね。しかし今後は日本にも実装される予定です。
リサーチタブとは
「リサーチタブ」はアナリティクスで確認できる情報の一つです。
リサーチタブを使うと、YouTubeのユーザー全体や自身のチャンネル視聴者が何を検索しているのかを把握することができます。
YouTube運用者としてはリサーチタブで、ユーザーが見たいコンテンツ・高い興味を持っているテーマを知ることができるのです。
また、コンテンツギャプがあるテーマ(=視聴者が検索したがそれに相当するコンテンツが無かった)を発見することもできますので、リサーチタブはユーザーから求められているコンテンツを把握し、コンテンツの企画・作成するために非常に役に立つ機能です。
リサーチタブに含まれる3つのタブ
リサーチタブの中には、さらに以下3つのタブが含まれます(上記画像で緑の枠で囲まれた部分です)。
YouTube全体での検索
チャンネルの視聴者による検索
保存済み
それぞれの内容について、以下で説明していきます。
YouTube全体での検索
「YouTube全体での検索」では、過去28日間にユーザーが検索した上位の語句を確認することができます。
YouTube運用者はあるキーワードを検索することで、そのキーワードに関連するコンテンツのテーマの中で、特にユーザーから検索されているものを知ることができます。
例えば、「shinzo abe」と検索した場合の検索結果は以下のようになります(今回は国をインドに絞って検索しました)。
右端にYouTubeでどれだけ検索されたかを示す、検索ボリュームが低・中・高で表示されています。
Shinzo abe関連では「shinzo abe in india」「shinzo abe interview」という語句が特に検索されている(関心を集めている)ことが分かります。
一覧になっているテーマの中に「コンテンツギャップ」というタグがついているものがありますが、これは「視聴者が満足する検索結果を得られないテーマ」を意味します。
《コンテンツギャップは、YouTubeで以下のように説明されています》
視聴者が何の検索結果も得られない。
視聴者が探しているものと完全に一致する結果を得られない。
視聴者が探しているものに適合した動画を見つけられない(コンテンツが古い、コンテンツの品質が悪いなど)。
つまり、コンテンツギャップタグがついてるテーマは、「視聴者からの需要があるにもかかわらず、まだ投稿されていないテーマ」ということになります。
shinzo abe関連では、「shinzo abe and modi」が検索される割には、コンテンツが無いということになります。
このようにYouTube全体での検索ではYouTubeで求められているコンテンツ・不足しているコンテンツを把握することができます。
そのため、幅広い層への認知拡大を狙いたいときに活用したいタブだと言えます。
チャンネルの視聴者による検索
「チャンネルの視聴者による検索」では、過去28日間でチャンネル登録者や、類似チャンネルの視聴者が検索した語句を確認することができます。
YouTube全体での検索と同様に、各テーマの検索ボリュームが低・中・高で表示されます。
チャンネルの視聴者による検索では「自身のチャンネル登録者」が、他にどのような興味を持っているのか・どんなコンテンツを求めているか把握するのに役立ちます。
当社のチャンネルでは、クレープの動画が複数投稿されており、この動画が海外(5カ国)から見られていたようで、crepesが検索されていました。
もし他に takoyaki と検索されていたとしたら、次回はたこ焼き動画をアップしていけば良いことになります。
このチャンネルの視聴者による検索機能を使うことで、チャンネルのグロースを加速することが出来そうですね。
保存済み
「YouTube全体での検索」と「チャンネルの視聴者による検索」の結果で表示された検索キーワードは保存することができ、保存した検索キーワードは「保存済み」タブ内に表示されます。
検索キーワードを保存する場合は、検索キーワードの左横に表示されているしおり型のアイコンをクリックします。
「保存済みタブ」をチェックすると、保存した検索キーワードがこのように表示されます。
検索キーワードを保存しておくことによって、検索の手間を省くことができます。
以上ですがまだこのリサーチタブに関しては、日本はカバーされていません。
しかし、日本にも搭載されたタイミングでは、相当な武器になることは間違いありません。
ぜひ皆さん、今から予習しておきましょう。
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