最近、アメリカではInstagramのTikTok化への動きが非常に不評であることがニュースになっています。
「写真でライフスタイルを見せたい」というユーザーと、「動画でエンターテイメント性のある投稿をしたい」というユーザーの層が異なっているのが原因だと思います。以前からの主流派である「写真でライフスタイルを見せたい」というユーザーから不評な訳です。
TikTok化を批判しているカイリー・ジェンナーとキム・カーダシアンは、ファッションに関するコンテンツが多く、それに適したコンテンツはやはり写真なのでしょう。
最近ではInstagramで投稿するタテ型動画のリールは、従前の写真によるフィード投稿よりもリーチが伸びる傾向にあります。
今まで必死に写真(静止画)投稿に励んできたユーザーにとっては、混乱するのも無理はありません。リールの流行に乗るにも、研究が大いに必要になってきます。
話は本題に入ります。
個人も法人もInstargamの最も重要なKPIとして、”フォロワー”を設定していることは疑問の余地がありませんね。
そして、巷で良く言われるのは、「フォロワーを伸ばすには、良いコンテンツを作ること」です。これもあまりに正論で、これを言われると、ぐうの音も出ません。
そして、次ですが”良いコンテンツ”の定義は何でしょうか?
これは数値で言えば、「リーチ」、「インプレッション」、「エンゲージメント率」になります。
確かに、コンテンツ単体として見れば、この分析は正しいです。
ただし、リーチ、インプレッションが急激に伸びたいわゆる「バズった投稿」が、アカウントの他の投稿と一貫性が無ければ、アカウントのプロフィールを見てもフォローされません。
そこで、最初にして最大のKPIであるフォロワーを伸ばすために、その前段階として重要なKPIを考えてみたいと思います。
【プロフィールアクセス・レート】
これは、運営するアカウントの月間リーチと、そこからプロフィールが見られた割合を意味します。
プロフィールアクセス・レート = プロフィールのアクセス数÷リーチ
この数値は、投稿を見てアカウントにどれだけ興味を持ってもらえたかを意味します。
「この商品を販売しているのは、どんなお店なんだろう?」
「このサービスは面白いわね。どこの会社がやってるのかしら?」
このように思ったユーザーが、アカウントのプロフィールをチェックしに来る訳です。
※以下のデータは筆者個人のInstagramアカウントのデータです。
【フォロワーコンバージョン・レート】
これは、プロフィールにアクセスした人が、どれだけ新規にフォローしたかといった数値になります。
フォロワーコンバージョン・レート = 新規フォロワー÷プロフィールへのアクセス数
プロフィールをチェックしに来たユーザーが、
「このお店には興味があるからフォローしておこう。」
「この会社は面白い。今後も自分に有益な投稿があるに違いない。」
このように思って、アカウントをフォローしてくれる訳です。
以上、フォロワー獲得に至る、2つの重要なKPIをご紹介しました。
質の良いコンテンツを作って、リーチを伸ばして行くのは勿論非常に重要です。
それに加えて、月次でこの「プロフィールアクセス・レート」と「フォロワーコンバージョン・レート」をウォッチして、少しずつ改善していくことで、より多くのフォロワー獲得に繋がるので、今後はぜひアカウント育成のためのKPIに加えて頂きたいと思います。
今回キャプチャーで使った画像は、Meta Business Suiteで簡単にチェックすることが出来るので、Meta Business Suiteを積極的に活用することもお薦めしたいと思います。
案外未だ知られてないと思いますので。
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