インスタグラムはハッシュタグ検索をして情報収集するユーザーがいる一方、通勤時間や勉強の合間などのスキマ時間になんとなくインスタグラムを見ているユーザーもたくさんいます。
個々の興味関心に合わせた投稿が表示される発見タブで、検索せずに表示された投稿を楽しむユーザーもいるでしょう。
なんとなくインスタグラムを見ていて、気になる商品が出てきたり、友人がおすすめしているものが気になった経験がある人も少なくないはずです。
さらに、元々は買う気がないのに「欲しい!」と思い立ち、商品をすぐに購入した経験はないでしょうか?
コロナ禍の影響でインターネットやSNSにふれる時間が長くなり、消費行動も変化しています。
今回は、新しい消費行動である「パルス型消費」とインスタグラムの活用について解説します。
パルス型消費とは
パルス型消費とは「直感で購入」する消費行動で、2019年にGoogleが提唱しました。
インスタグラムでも「パルス消費」の理解が重要になっています。
以前の消費行動は一般的な「AIDMA」やインスタグラムに多い「ULUSAS」などの商品購入まで順を追うプロセスが主流でした。
AIDAMA
Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)→ Action(行動)
ULUSAS
UGC(ユーザー投稿コンテンツ)→Like「かわいい!いいね!」→Search1(SNS検索)→Search2(Google/Yahoo!検索)→Action(行動)→Spread(拡散)
上記のような順をおって購入する場合もある一方で、「パルス型消費」のように直感で購入を決断する消費行動が注目されています。
コロナ禍で急速にオンライン化がすすみ、自宅にいながらスマホで買い物ができる環境が日常的になりました。
ネットショップの普及もあり、場所や時間を問わず買い物ができることも「パルス型消費」が促進される大きな理由です。
参照記事:データから見えた「パルス型」消費行動——瞬間的な購買行動が増えている
インスタグラムが「パルス型消費」に最適な理由
インスタグラムは、パルス型消費を促進するのに適しています。
Googleが発表したパルス型消費を促す6つの直感センサーに、インスタグラムは効果的に働きかける要素をもっているからです。
【セーフティ】
インスタグラムは、友人のおすすめやフォローしているユーザーの投稿を見る機会がたくさんあります。普段から交流のあるユーザーの情報は、信頼性が高くなります。
【フォーミー】
悩みや困りごとに問いかけた投稿、お役立ち情報もたくさんあるインスタグラム。自分ごとのように投稿をとらえ興味がわきます。
【コストセーブ】
インスタグラムには楽天セールの情報やポイント・カード情報など、お得に生活するための情報があふれています。
【フォロー】
インスタグラムに投稿された人気商品の情報や実際に使用したクチコミ投稿をみたユーザーは、その商品を手に取りたくなります。
【アドベンチャー】
インスタグラムは、個々の興味関心に基づいて他者の投稿を表示させます。新しい商品の発見や、より興味が惹かれる投稿を目にし、欲しいと感じることが増えるでしょう。
【パワーセーブ】
ショッピング機能には、「欲しい!」と感じたら商品タグから購入ページに移動できる手軽さがあります。
パルス型消費に対応するインスタグラムの活用
6つの直感センサーと相性のいいインスタグラム。「パルス型消費」を促す具体的な活用方法を3つ紹介します。
- 【ショッピング機能】
ショッピング機能は、投稿に商品タグをつけられる機能です。
商品タグをタップすると、商品詳細ページや購入ページに簡単に移動できます。
ユーザーの「気になる!欲しい!」という気持ちを高めたまま、購入ページに移動できる点がメリットです。
もし商品タグがない場合は、プロフィールに移動しURLをタップしたり、商品名やブランド名で検索しなければなりません。
手軽に購入できない場合、「後で買おう」とその場の購買欲求が薄れてしまい結果的に購入につながらない恐れがあります。
ショッピング機能を活用すれば、ユーザーが手軽に商品を購入できるでしょう。
- 【リンク機能】
以前はフォロワー1万人以上が利用できたストーリーズのリンク機能。
現在では、誰でもリンクスタンプを利用して外部のWebページを紹介できます。
24時間で投稿が消えるストーリーズは、リアルタイムで本の感想や商品のクチコミなどが投稿されることもあります。
さらに親交のあるユーザーから順に表示されるストーリーズは、第三者によるクチコミの信頼性が増します。
リンクスタンプを使って外部サイトのURLを設置すれば、ストーリーズを見たユーザーがすぐに対象ページへアクセスし購入ができます。
- 【UGC】
ユーザーコンテンツを活用し、信頼を高められます。
UGCとはユーザーの投稿のことです。
自社製品やサービスの感想を投稿してもらい、その投稿を自身のアカウントで紹介し信頼度をアップさせましょう。
さらに、企業アカウントは人間味がなく親近感がない場合もあります。けれど、ユーザーの投稿を紹介することで、投稿に親近感がでるでしょう。
UGCを活用し、ユーザーの「欲しい!」という直感を信頼性や親近感でさらに後押しできるアカウントを目指しましょう。
まとめ
インスタグラムをライフスタイルの一部として、スキマ時間になんとなく流し見しているユーザーもたくさんいます。
流し見をしている最中に「欲しい!」と思う商品に偶然出会い、そのまま直感で商品を購入する行動「パルス型消費」が注目されています。
インスタグラムは、信用する友人やフォロワーによる第三者の推奨・ショッピング機能により手軽に外部サイトに移動できることで、ユーザーの「欲しい!買いたい!」気持ちを保ったまま購入を促進できるでしょう。
さらに、リンクスタンプやショッピング機能を活用し、ユーザーの直感を逃さないインスタ運用を心がけ、新しい消費スタイルにも対応していきましょう。
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